概 要
自然素材を大胆に使用し、建築技術や構造的な考え方を取り入れた椅子を制作するデザイン事務所。素材そのものに宿る時間や記憶を尊重して作られた、家具でありながら建築物を思わせる作品たち。その想いや背景を一つひとつアーカイブするWebサイトの制作を担当させていただきました。
背 景
作品が少しづつ増えていくなかで、それぞれに対する溢れる想いはもちろん、素材のことや職人の技術といった制作背景を丁寧にまとめておきたい。そして、それらを一堂に紹介できる媒体の必要性をふつふつと感じ始めていたタイミングでお声掛けいただきました。
方向性
つい一定の間合いから眺めたくなる静寂を纏った作品。素材が内包する圧倒的な時間のスケールや質量による悠然とした静けさを取り入れることにしました。一方で、プロダクトでありながら、アートピースとしての趣きも感じられる作品の特徴から、デザイナー・江波実さん自身の気質や思考が滲み出ているものがいいと考えました。江波さんの大自然へのリスペクトや溢れる愛情、今もなお湧き出ている好奇心の源泉。その内なる爆発をもう一つのテーマに。
近寄りがたい静けさのある作品と、その中で沸る素材への溢れる愛と好奇心。
これをもとに「静寂と爆発」をコンセプトとし、間合いと情報過多の二面性を意識して制作を進めました。
制 作
手付かずの大自然を誇るスリランカに故郷をもつ江波さん。予想の外側を大きく周り込むような型にはまらないその思考や感覚は、EPA CHAIR DESIGN OFFICEの確固たる個性であると捉え、ある種の「理解の及ばなさ」をそのまま表現として用いることにしました。
十分な間合いを確保しながら作品群が整然と並び、その先に潜ると一気に情報が溢れ出す。作品がもつ空気と込められた想いを、情報量のコントラストによって表現しています。
また、ご本人たっての希望として、まだ実現できていないアイデアを書き溜めるページ(Unformed)を制作。無機質に羅列された文字列に触れることで、江波さんの頭の中の宇宙を覗き見ることができる部屋となっています。
