概 要
静岡県の梅ヶ島で無肥料・無農薬のお茶づくりをする空洞庵。その名の通り「空洞になれるお茶」を目指して活動しており、お茶そのものの特長を「飲んでぼーっとできること」だと捉えます。
そんな稀有なお茶を、国内外に向けて販売していくための商品パッケージと、購入してくれた方に美味しくいれるコツを紹介するための動画を制作しました。
背 景
空洞庵さんが栽培する「在来」と呼ばれるお茶は、江戸時代から伝わる無肥料・無農薬のお茶であり、いまでは全国で数%にも満たない希少で途方もない栽培方法によって生まれています。
これまでは付き合いのある地元のお茶屋さんに茶葉を卸すかたちで流通させていましたが、空洞庵の看板を背負った商品として本格的に国内外での販路を開拓し、在来のお茶の魅力を伝えていきたいという想いからご依頼いただきました。
方向性
「どんなお茶として認知してもらいたいか」といった、お茶への想いを整理するところから始めていきました。
在来のお茶は、農薬や肥料を使わないこともあり、日光、雨、風、霜、虫、獣...といったあらゆる自然を受けて成長するため、お茶本来の、ありのままの味わいになります。つまり、栽培する年によって茶葉の色合いや風味にちがいが生まれます。
絶えずゆらぎつづける自然。
そのゆらぎの中で成長するお茶。
江戸時代から変わらない、土着的なつくり方。
本来のお茶として、国内外に伝えていくという意志。
これらをもとに、「日本の美意識とゆらぎ」をテーマにデザインを考えていきました。
制 作
パッケージ
煎茶loose tea、煎茶tea bag、ほうじ茶tea bagの3種類のパッケージを制作しました。全体の見え方として「お茶っぽさ」から一度はなれ、風がそよよと吹き抜ける印象や直感的な癒しや大切にして組み立てていきました。足りてないこと、欠けていることに美しさを見出した「侘び茶の精神」や「不足の美」をとりいれて、余白の多いデザインにしています。
「ありのままのお茶」ゆえの澄んだ色味と繊細な味わいが伝わるように。情報過多な日々の営みに疲れ、癒しをもとめる方の目にすーっと届くように。たっぷりとりいれた余白が、それらの想いの受け皿になります。
また、素朴でやわらかな質感の紙に活版印刷を施すことで、無肥料・無農薬の手間ひまかけたお茶づくりの温度やこだわりを表現しました。
◎ buyer’ s room 2024 審査員特別賞
動画
お茶への愛とこだわりが深い空洞庵さんおすすめの「おいしいお茶の入れ方」を紹介する動画を制作しました。
ゆらぎをテーマに構成し、雑味がなく、見ていて心地よさが感じられるような映像を目指しました。
- 茶葉 編 -
在来の個性ゆたかな茶葉から抽出される
淡く清澄な煎茶をお愉しみください。
- Tea Bag 編 -
手軽にお茶が飲めるティーバッグにも
おいしくいれるコツがあるのだとか。